公認心理師の試験対策!臨床心理士試験の過去問に挑戦!(平成3年)

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大きな心
公認心理師の試験勉強は進んでいますか?

 

いよいよ2018年9月に第1回公認心理師試験が実施されます。

試験対策をそろそろ始めなければいけません。

ただ、公認心理師法が施行されてから最初の試験なので、まだ過去問も何もないのが現状です。

 

そこで、参考になるのは臨床心理士試験の過去問です!

復習がてら過去問に挑戦してみましょう!!

 

臨床心理士資格試験問題集2 平成19年~平成22年
臨床心理士資格試験問題集 3: 平成23年~平成25年
臨床心理士資格試験問題集 4: 平成26年~平成28年

臨床心理士試験問題に挑戦!! 何問解けるか力試ししてみましょう!
スタート

お疲れ様でした!臨床心理士試験問題 平成3年度問題のクイズ終了しました。

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Wundt,W.

Wundt,W.はライプツィヒ大学に世界で最初の心理学実験室(1879)を設立した現代心理学の創始者。

その業績を、実験心理学と民族心理学に分けて整理すると、

①実験心理学

Wundt,W.の実験心理学は直接に経験される意識を対象として、精神物理学的方法など厳密な実験的方法を用いて刺激を被験者(意識の観察者)に提示し、十分に訓練された被験者が内観を行って意識を構成する要素を明らかにしようとするものだった。ここから内観心理学、内容心理学、構成主義心理学などの名称が生まれた。意識(直接経験)の要素として純粋感覚と単純感情が挙げられ、内観法によってこれらを網羅的に究明して化学の元素周期表のような心の周期表を作ることが企図されていたという。

②民族心理学

Wundt,W.は早くから民族心理学の構想を持っていたが、晩年になって「民族心理学」10巻(1900~1920)として結実した。民族心理学は文化的歴史的資料を解釈学的方法によって研究するもので、今日の文化人類学に相当する。

内観法

→内省、自己観察ともいい、意識される経験を含む自己の直接的な経験の過程を観察することをさす。心理学の基本的な方法が内観であり、その主要な資料も内観によってとらえられる意識的な内容と考える心理学的な立場をとる心理学を内観心理学とよぶ。

Wundt,W.の心理学は、内観心理学の代表的なものであり、広義にはヴュルツブルグ学派も含まれる。しかし、「のちに行動主義の心理学から厳しく批判された」という文脈から、(B)は選択肢e:内観法と考えられる。

Gesell,A

双生児統制法による実験研究を行い、発達における成熟優位説を説いた。

Gottschaldt,K

Gottschaldt,Kは、期待が知覚に影響を及ぼすことや、ゲシュタルト要因の中で「経験の要因」が弱い事を実証。

Kohler,W

Wertheimer,M.、Koffka,K.とともに、ゲシュタルト心理学の中心人物の一人。主張した学説として心理物理同型説、図形残項の学説がある。また、1917年に『類人猿の知恵試験』、1920年に『静止および定常状態における物理的形態』を著した。

Binet,Alfred (1857-1911)

1880年頃、Ribot,T.A.とCharcot,J.M.の影響を受け、心理学に転向。当初は催眠術を利用した、推理における連想過程や動物磁気についての研究をおこなう。1889年Beaunis,H.とともにパリ大学に心理学実験所を創設、1894年には所長に任命される。

1895年、Ribot,T.A.と『年報心理学』誌を創刊。1903年、『知能の実験的研究』を発刊。1904年、公教育省の設立した、精神薄弱児のための教育制度を審議する委員会の委員になり、翌1905年にSimon,T.と『異常児の知的水準診断の新しい方法』を発表した。その研究を発展させた、『子どもにおける知能の発達』では、精神年齢の概念を導入し、子ども一般にまで対象を拡大し、知能発達の法則・測定・多様性の研究に発展させた。このSimon,T.と作成した『ビネー-シモン知能検査法』は今日においても広く利用されている。

 

A-×:妥当性は、検査がどのように測定されるのかに関わるものである。

→妥当性とは、その検査が測定しようとしている目標(特性や能力)を、どの程度十分に、かつ正確に測定しているかを表すものである。

B-○:内容の妥当性は、ある検査がその検査の項目成分とみなされる属性を、直接測定しているかどうかの判断によって決められる。

C-○:基準関連の妥当性は、かつて併存的妥当性および予測妥当性といわれたものを総括したもので、検査得点と基準測度との相関によって決められる。

D-○:概念的妥当性は、検査がどの程度まで、ある属性の間接測度であるかを示すものである。

内容的妥当性

内容的妥当性は、尺度の項目が、その尺度が測定している内容をかたよりなく反映しているかに関する概念である。

基準関連妥当性

検査の結果と、検査以外の操作的に定量化可能な客観的基準により得られた結果との相関であらわされる。

(例:抑うつ傾向を測定する尺度を作成したとすると、うつ病と診断された人々は、この尺度で高得点をとるだろうと予想できる。そこでうつ病者群と正常者群にこの尺度を実施し、予想通りの差異が認められれば、この尺度は妥当であると考えられる。)

このように外的な基準となる指標が明確にある場合、それとの関連で検討される妥当性を基準関連妥当性という。

予測的妥当性

予測的妥当性とは、その基準が将来の行動などに関するものである場合をさし、併存的妥当性とは、簡略化された検査を作成し、本来の検査に代用して使用した場合のことをいう。この2つの概念の妥当性は、1966のAPA改訂時に、基準関連妥当性として1つにまとめられた。

構成概念妥当性

検査が測定しようとする心理学的諸特性(例:知能・不安・社交性、等)は、種々の経験や多面的な心理学の研究成果により抽出された概念であり、構成概念と言われる。

構成概念妥当性とは、検査がどのくらいこれらの心理学的特性を測定することができているかを吟味することにより、評価される概念である。

 

心理検査 

投影法

SCT(文章完成テスト)、ロールシャッハ、ソンディ、PFスタディ、TAT(絵画統覚検査)、CAT(児童用絵画統覚検査)

質問紙法

MAS(顕在性不安検査)、MPI(モーズレイ性格検査)、CPI(カルフォルニア人格検査)、UPI(学生精神的健康検査)CAS(不安診断検査)

他(作業)

SAT(進学適性検査)

 

 

摂食障害

思春期・青年期の女性に多いが、男性の患者にもみられる症状であり、ほぼ10人に1人の割合である。

摂食異常(神経性食欲不振症、過食症)の身体症状としては、体重の減少に伴い、月経の停止、うぶ毛の発生、脈拍・血圧の低下、などがあげられる。

心理療法が治療の基本であるが、体の管理も必要なことがある。

摂食態度の異常が特徴的で、ときに盗み食いをすることがある。

→過食は家族のものなどから隠れてこっそりと行われることが多く、夜間大食や自分の部屋に菓子類などの食物が大量に隠されているといったことがみられる。また、食物類の万引きなどの行動化や、性的逸脱行動が伴う例もみられる。

 

 

うつ病

「うつ[鬱]病:depression,melancholia」の 症状としては、

  • 精神症状:悲哀的気分失調,思考制止,決断不能,無欲,不安,内的空虚,無価値感,絶望,全体感情妄想,自殺念慮,
  • 精神運動症状:抑うつ的欲動障害,陽性症状としては焦燥,陰性症状としては制止。
  • 身体症状:生気的感情の障害とあらゆる自覚的他覚的自律神経症状。

なお、内因性うつ状態の症状として,早朝覚醒と朝の気分の悪さをともなう典型的な日内変動,全体感情妄想(貧困,心気,罪業など),原発性罪業感,特有の圧迫感をともなう生気的悲哀,動機のない抑うつ的気分失調などがあげられる。

 

 

心理療法

行動療法

 行動療法の特質は、実験的に確立された学習法則を行動修正に適用する臨床心理学的治療法の総称である。行動療法では、治療対象として客観的・操作的にとらえうる行動を定め、この変容・消滅または獲得を意図する。その結果、不安軽減し現実への適応がはじまると、患者自らの自由意志の発動とともに、全人格の再編成がおこなわれ治療効果が深化することが期待される。

ゆえに、治療場面における言語の関与量は少なく、非言語的・具体的なものを重視する。全人格的関わり合い方よりは部分的な行動での関わりであるから、治療者の資質、役割は従来の療法で要求されるものとは異なる。

 

プレイセラピー

  • セラピストは、常に子どもが表現している感情をいち早く読み取り、それを子どもに示してやり、そのことによって子どもが自らの行動の意味を洞察するようにしてやること。
  • いくつかの制限は、法、倫理、社会的な受け入れに照らして設けられる。
  • 制限は、プレイルーム内の子どもやセラピストの身体的安全を保障する。
  • 制限とは、セラピストが治療的接触を通じて子どもを受容し、感情を移入し、関心のある態度を持ち続けられるようにするためのものである。
  • 制限により、浄化は象徴的な水路に向けられる。

                           「Ginottの制限に関する原理とAxlineの8原則より抜粋」

→治療的制限は、感情と行為の両面で子どもを援助する。具体的には、プレイルーム内から玩具を持ち出すこと、プレイルーム内の破損、セラピストに対する身体的攻撃、等があげられる。

 

境界性人格障害

a.治療者という新たな対象を破壊することはできないという体験を患者がするように、どっしりした態度で面接することが大切である。→○

b.Kernberg, O.の定義によると、境界例症候群といわれるものは、精神病状態への一過性の退行と考えられるものの、比較的安定した人格構造をもつものとされる。

→カーンバーグは、口愛的攻撃性を中心にすえ、それに対する特有の防衛体制の敷かれた人格構造を記述した。それを境界性人格構造(BPO)という。クラインの分裂機制を中核にしてできあがった防衛体制(妄想・分裂ポジション)をモデルにした人格構造で、これによって境界例の概念が明確になった(『心理臨床大辞典』、p689-690)。

c.境界例とは青年期に特有の症状であって、成人期になると比較的自然に消退する傾向がある→×

→境界例においてみられる症状と、青年期にみられる諸特徴は似ている部分が多い。しかし、成立、症状の程度、等は異なると考えられる。また、DSMでは成人期早期に始まりとあり、境界例の症状と診断される諸特徴が、「比較的自然に消退」することはない。

d.境界例の病因論については、さまざまな理論が提出されているがまだ定説はない。→○

e.Masterson, J.は境界例の臨床家として、また理論家として知られる米国の精神科医である。→◯

→米国精神医学者で、現在コーネル大学臨床精神医学教授、マスターソン研究所およびマスターソングループの創設者で所長。境界例を中心とする人格障害に対する発達的・対象関係論的見方を展開し、現在の精神分析的境界例研究をリード。青年期境界例の中心病理を見捨てられ抑うつと規定し、患者の示す行動化や多彩な症状を見捨てられ抑うつに対する防衛として捉え、行動化に対するリミットセッティングの必要性を強調。マーラーの分離・個体化過程とくに再接近期に、母親が子どもの自律を共に喜んでやれないことにより見捨てられ抑うつが生じ発達停止が生じるのが境界例の病因であるという(『精神医学事典』、弘文堂、p906-907)。

 

精神保健法

精神保健法では、警察官が精神障害のために自傷他害の恐れがあるものを発見したときは、ただちに精神病院につれていかなければならない。←×

第二十四条[警察官の通報]

警察官は、職務を執行するに当たり、異常な挙動その他周囲の事情から判断して、精神障害のために自身を傷つけ又は他人に害を及ぼすおそれがあると認められた者を発見したときは、直ちに、その旨を、もよりの保健所長を経て都道府県知事に通報しなければいけない

 

痴呆

A:○わが国では現在65歳以上の高齢者が人口の約12%を占め、そのうち4.5~5%が痴呆性の老人といわれている。

→65歳以上を老年者とした場合、わが国の老年者人口は、1985年には1,247万人(総人口中10.7%)であり、2000年には2,141万人(総人口中16.5%)、2020年には3,198万人(総人口中24.6%)となると推計されている。1988年に東京都で行なわれた痴呆性老人実態調査によると、65歳以上の在宅痴呆有病率は4.0%である。85歳以上では実に21.1%の痴呆有病率となる(『心理臨床大事典』、p813)とあるので、この試験が行なわれた頃にはAの問題文ぐらいの数字になっているはず。

B:×わが国では痴呆はアルツハイマー病によるものが圧倒的に多い。

C:○高齢者の介護は、病院やいわゆるナーシングホーム等よりも、在宅ケアする方向にある。

D:×特別養護老人ホームは、65歳以上の経済的に裕福な人を特別に介護するところである。

 

老人福祉施設

①養護老人ホーム

65歳以上((特別な事情がある場合は、60歳以上でよい)の者で、経済的事情と身体的・精神的または環境上の事情により、家庭での生活が困難なものを入所させ、日常生活上必要な援護を目的とする。盲人専門の施設もある。

②特別養護老人ホーム

 65歳以上のもので、身体的または精神的に著しい障害を有するため、常時介護を必要とし、家庭での適切な介護が困難なものを入所させ、日常生活上必要な援護を行なうことを目的とする。養護老人ホームとの違いは、入所理由に中に経済的事情の要件がないことと、施設の諸設備も介護しやすくなっており、日常生活即リハビリテーションという考えで援護される。平成12年4月より入所は施設と利用者との直接契約になる。

③経費老人ホーム

 60歳以上(夫婦での入所の場合はどちらかが60歳以上であればよい)の者で、身寄りのない者および家庭の事情によって家族と同居することが困難な者に、無料または低額な料金で利用させることを目的としている。このホームへの入所は、施設と利用者との直接契約である。

危機介入

危機介入とは、危機状況の時点において個人や集団の問題に介入し、そこでその問題の解決をはかる方向をみつける過程をいう。その介入の基礎には、「危機理論」がある。危機理論の特色は、危機状態にある全ての個人に対して、重篤な状態に陥らないための予防と、「利用しやすさ」や「即時性」とをねらった臨床の専門家や非専門家が救急的に援助できるようなネットワークづくり、とくに地域精神衛生を重視していることがあげられる。

倫理

臨床心理業務で知り得た事項に関しては、その内容を他に漏らしてはならない。

事例研究などでは、公刊の書にケースのすべての事実を掲載せず、守秘義務への配慮が必要。

ロールシャッハの図版を本の表紙などに使うことは許されていない。

臨床心理士はクライエントの人権を守るため、アセスメントを強制することはできない。

 

まとめ

今回は試験対策に臨床心理士試験(平成3年度)に挑戦しました!

焦らずコツコツと取り組んでいきましょう!!







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2 件のコメント

  • 公認心理師試験を目指しています。今後も情報をいただければ助かります。
    よろしくお願いします。

    • コメントありがとうございます!
      しばらく更新できておりませんでしたが、少しずつアップしていきたいと思います!
      公認心理師合格応援しています!!(^^)

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    ABOUTこの記事をかいた人

    臨床心理士・公認心理師のどちらも一発合格で取得。 心理系の勉強法を中心にお役立ち情報を発信。 父親との死別を経て臨床心理の道を志す。二児の子育て中。 臨床心理士として、親として、夫として、一人の人として、 もがきながら生きています!!